ごあいさつ
NPO法人栄光ホスピスセンター
理事長 下稲葉順一
( 社会医療法人栄光会 栄光病院 副理事長・ホスピス長 )
この度、2020年7月より当法人の理事長に就任致しました、下稲葉順一と申します。栄光病院では、1989年「栄光ホスピス研究会」を設立し、2005年には同研究会を「NPO法人栄光ホスピスセンター」へと発展させ、ホスピス緩和ケアの啓発活動に励んで参りました。
「超高齢多死社会」を迎えている昨今、ホスピス緩和ケアの「広がり」が求められているといえます。「広がり」とはケアの提供される「場」の広がりであり、癌・非癌に関わらない「疾患」の広がりです。日本におけるホスピス緩和ケアは主に病棟を中心に発展し、癌をその主な対象疾患としてきました。しかし、「超高齢多死社会」において、地域包括ケアシステムの構築が求められ、疾患に関わらず介護施設を含む在宅での療養・看取りが重要な課題になってきたのです。
「質の高いホスピス緩和ケア」を、必要な全ての人に『こころ』を込めて提供する働きが、今、求められています。当法人はこの課題を念頭に、今後もこれまで培ってきた『ホスピスの心』に基づいたホスピス緩和ケアの普及と発展のために励んでいく所存です。今後とも何卒宜しくお願い致します。
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